東部海浜開発事業の目的
『東部海浜開発事業』とは、沖縄市泡瀬地区に約190ヘクタールもの人口島を開発する事業のことです。
以下、手元の資料を見ながらざっとこの事業の概要を説明してみます。
間違いやおかしな点があったらご容赦下さい。
目的としては大きく2つあります。
本島中部圏東海岸地域の復興活性化の起爆剤としていくこと
新港地区自由貿易地域(FTZ)への船舶入港を可能とし、その機能を早期に解決すること
とのことです。
一点目の『本島中部圏東海岸地域の復興活性化の起爆剤としていくこと』というのは比較的分かりやすいかと思います。
2006年現在、沖縄市の失業率は約12%、若年者(15~29歳)においては約20%と、非常に厳しい雇用情勢です。沖縄県全体では9.4%、全国では4.7%ですから、その失業率の高さは異常と言えます。
この雇用情勢を受けて、沖縄市ではさまざまな振興策が進められており、この事業も雇用の創出を期待しているようです。
二点目の『新港地区自由貿易地域(FTZ)への船舶入港を可能とし、その機能を早期に解決すること』ですが、さっぱりわからない人も多いと思います。
かく言う私も市役所の人に説明してもらうまでさっぱりでした。
怪しいところもありますが、ざっと説明をしてみますね。
まずFTZとは、貿易にかかる税金が免除・控除される地域のことで、日本で唯一中城湾港地区だけが認定されている地域だそうです。
しかし、このFTZ、いまはうまく機能していません。
それは、海が浅すぎて大型船舶が入港できないからです。
そこで海底を掘り下げ、大型船が入港できるように整備する必要があり、その際に出た土砂を活用した埋立地の開発をしよう、というのが二点目の意味です。
つまりFTZの整備と東部海浜開発事業はセットだということです。
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