2007年03月19日

第5回会議(っていうか視察会)開催!

2007年03月17日、第5回東部海浜開発検討会議の日です。
今回の会議は、会議室を飛び出しての観察会です。
泡瀬干潟と工事現場を見て回りました。

第5回会議(っていうか視察会)開催!

みんな気合を入れた格好です。
ちなみに私はジーパンにトレーナーでした(普段着かよ!)

で、終わってみての感想ですが、とっても楽しかったです。
不謹慎かもしれませんが。
だってホントに楽しかったんだも~ん。


なにがって、泡瀬の海がこんなにすごい所だって知ることができたんですから!
干潟には生き物がた~くさんいるし、すごいパワーを持っているのも知ることができたし。

第5回会議(っていうか視察会)開催!

これなんだと思います?
タマガイという貝のタマゴ(のカタマリ)で、砂茶碗(スナヂャワン)というらしいです。
面白いですねぇ~。

第5回会議(っていうか視察会)開催!

ちなみに、このタマガイ、貝を食べるらしいです。
アサリなどの2枚貝を食べるらしいので、砂茶碗があるところ、タマガイがいて、エサとなるアサリがいる、という事になるらしく、砂茶碗があればアサリがいる可能性が高いそうです。

第5回会議(っていうか視察会)開催!

こいつがウワサ(?)のクビレミドロ
初めて見ました。
かわいいですねぇ。
ちっちゃいから、言われないと見逃しちゃいますね。

第5回会議(っていうか視察会)開催!

そしてこいつがミナミコメツキガニ
これまたちびっこくてかわいいです。

第5回会議(っていうか視察会)開催!

一生懸命砂の中に逃げ込みます。

そして干潟の浄化作用のすごさ。

第5回会議(っていうか視察会)開催!

ドブ川付近を掘り起こすとドブ臭がします。
見た目も一目瞭然。
こういった層は河口付近には必ずあるらしいのですが、ここはちょっとひどいらしいです。

それが、100メートルほど沖に出ると・・・。

第5回会議(っていうか視察会)開催!

ごらんの通り。
黒い砂は出てこず、においもしません。
干潟の小さな小さな動植物・微生物が分解し浄化したということです。
すごいです。

干潟というのは、ある種の生物がいるからとか、どういう地形だからということで大事なのではなく、その地形と生態系のバランス全てが絶妙に保たれているから重要なのだそうです。
特定の種を保護するのではなく、干潟という環境全体を保護・保全しなければバランスを失うことになる、そういう事のようです。

今回干潟を観察し、いままで知らなかった干潟のすごさを知ることができてほんとうに良かったです。
また今度、家族で行きたいです。

干潟の観察はホントに楽しかったのですが、工事現場で見たものはある意味すごくショッキングでした。

第5回会議(っていうか視察会)開催!

工事自体はとても安全や環境に配慮されていて、工事の責任者の方曰く、「日本一きれいな工事現場」と言うほど。

第5回会議(っていうか視察会)開催!

工事現場の周辺の海は予想よりはるかにきれいで、今年度の工事箇所付近でも水はかなりの透明度を保っていました。
日本一かは分かりませんが、きれいなのはよ~く分かりました。

では何がショッキングだったかというと、その広さです。

第5回会議(っていうか視察会)開催!

第5回会議(っていうか視察会)開催!

この写真で埋められている範囲、これだけで全体のたった5%だそうです。
つまり、完成したらあと20倍の広さという事です!
驚きの広さ!
あまりの大きさに、あ然としてしまいます。

そんな感じで、干潟や泡瀬の海の素晴らしさを知ることが出来たことが収穫の一つではありますが、あまりの工事規模の大きさに圧倒されて視察を終了しました。

この埋め立て工事現場を目の当たりにし、何を考えたらいいのか分からなくなってしまいました。
このあたりの考えは、もう少し頭の中で整理して見たいと思います。


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Posted by ひげぼうず at 02:12│Comments(2)第5回会議
この記事へのコメント
>特定の種を保護するのではなく、干潟という環境全体を保護・保全しなければバランスを失うことになる、そういう事のようです。

これは、とても大切なキーワードですね!
私も同じようなことを言われました。

ヤンバルクイナを保護しても、その住む場所を奪ってしまえば意味はないんですよね!ヤンバルクイナが生存できる環境を残すことが大切なんですよね!

自然保護というと希少種を残せばいいんだろう!的な発想にいきがちですが・・・
 移植技術とか、増殖技術とかそんなことよりも彼らが生きられる場所を残すことが先決だと私も思います。

 人間で言うと、最先端技術の病院で隔離され生きるよりも、その人の家族や住み慣れた環境を整えてあげ、自由に暮らすほうが、よっぽどお金も使わずに住むし、その人にとっても幸せだと私は思います。
Posted by 恭生 at 2007年03月27日 02:50
コメントありがとうございます。

干潟は一律ではなく、多用な環境の集合体であること、そしてその環境の一つ一つが影響し合い、成り立っているのが干潟と言うことを知りました。

希少種だから、珍しいから、そう言って特定の種を保護しようとすることも必要なことかもしれません。
しかし、これだけの多様な環境が影響しあって成り立つ場所に手を加えて、何かを保護することなんて果たして人間にできるのだろうか、そう思わずにはいられません。

『風が吹くと桶屋が儲かる』ではないですが、何をしたら何が起こるかわかりません。
良かれと思ってしたことが、裏目に出ないとも限りません。

真の環境保護とは、何もしないことが一番なのでしょうね。
Posted by ひげぼうず at 2007年03月27日 16:14
 
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