2007年01月23日

第二回会議開催②

第二回会議開催②

第二回会議の報告②です。
①は↓です。

第二回会議開催①


さて、前回の確認と会議のルールの確認の後、いよいよ今回の会議の開始です。

今回の会議は『発想法』『問題解決技法』と言われる、なにかよく分からない事象の原因や解決の発見を目的とした技法により行われました。

今回は『KJ法』と呼ばれる、川喜田二郎という日本の学者さんが考案した、カードを用いて行う方法で行いました。
ざっくりとKJ法について解説すると、

①テーマについて思いついたことを1枚のカードに1つ、出来るだけたくさん書く。
②そのカードを良く見ながら、関連性のあるものをまとめ、グループ化しラベル(グループ名)をつける。
③グループ化されたカードを大きな紙の上に、関連のあるもの同士を隣り合わせて配置していく。
④すべてのグループから出発点となるグループを選び、隣り合わせたグループもあわせて文章化していく




ということです。
詳しいことはWEB検索で多数見つかりますのでご参考にしてください。

google検索 「KJ法」


この辺りの『発想法』や『問題解決技法』は、学生時代に少しかじって(もう十数年前!)、仕事でごくたま~に思い出しながら一人でこっそりやっていたぐらいで、本格的に他の人たちと行うのは初めてだったので、実はちょっと楽しみでした

しかし。。。
ま、その辺りは追って書いていきますね。



で、まずは各委員があらかじめ考えてきた疑問点をカードに記入していきました。
「環境」「土地利用・土地需要」「経済効果」など色分けしてあるカードに疑問点を列挙していきます。
私はあらかじめノートに数十個の疑問点をあげていたので、それを大急ぎで書き写していきました。

それを、前に張ってある大きな紙に貼り付けます。

各委員からカードが出揃ったところで、カードを分類していきます。
意味合いの似たカードを集め、ラベルをつけていきます。
分類後は↓のようなかんじになります。

第二回会議開催②
クリックすると全体が見れます。
大きいですのでご注意を。



出てきたラベルは以下の通り。

『市民意識』
『干潟』
『現状』
『将来』
『事例』
『経済効果』
『具体的な利用』
『そもそも論』
『財政負担』
『外部からの指摘』
『中心市街地』
『県・国の事業関連』
『上位計画』
『会議のあり方』


この『KJ法』のあと、少しみんなで議論しました。

出てきた意見は、

★検討会議の最終目標を定めるのか
この検討会議は事業の是非を決めるものではないので、結論と言うものを求めることも必要ないのでは?
会議を進めるうちに提言した方がよいと言うことになれば、それもありだろう。
議論の行方に任せましょう。

★どの議題を優先的に議論するのか(優先順位)
今回出たラベルを一つずつつぶしていくには時間がかかるし、焦点がボケる。
現状の事業案を精査するのがよいのではないか?

★情報の公開について
情報を市民の皆さんに伝えていくためには何が出来るのか、どこまでやるべきなのか。
現状の公開方法ではトップダウンと変わらない。
ブログを公開しているが、アクセス数は伸びない。関心は高くないと感じる(藁科)。
どのように公開していくのが良いか、次回提案する(島田委員)。
個人情報の保護や公開のルールなども次回決めていきたい。



これらの話の後、次回日程についての話を行い、暫定で以下のようになりました。

第三回会議  2007年02月10日(土曜日) 午後(時間未定)
第四回会議  2007年02月24日(土曜日) 午後(時間未定)
第五回会議  2007年03月10日(土曜日) 午後(時間未定)
以降、第二第四土曜日を開催日として仮設定。


こんな感じの第二回会議でした。
今回の会議についての感想は、次回にしておきます。


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Posted by ひげぼうず at 02:51│Comments(7)第2回会議
この記事へのコメント
こんにちは。
第2回会議、傍聴させていただきました。
色々色々思うことがあります。

そもそも、この会議の目的が、なんなのか、
傍聴者の意識と委員との意識との差が
ありすぎるような気がします。

傍聴者としては、この会議にて、
東部海浜開発の未来が決められる
というような想いがあります。
しかし、委員の話では、
この会議で、何をしたら良いのか、
分からないというのが、本音ではないかと
感じました。

多くの疑問点が市のHPに寄せられていますが、
そのすべてを精査することがこの会議の目的なのでしょうか?
それは事務局・市の仕事ではないかと思えます。
Posted by おけい at 2007年01月24日 04:39
話は変わりますが、このブログ、コメントは全くありませんね。
見にいらっしゃる方が関係者ばかりで
発言しにくいだろうなぁと思えますが、
ここでも議論していけるといいのになぁ
と個人的には思います。

この会議の委員募集に、15名しか応募がなかったと聞きました。
東部海浜開発に対しての
市民の意識の低さにびっくりしました。
もっと、私達市民が興味を持つような
広報の仕方を市ができればよいのでしょうねぇ。


まとまらなくなりました。
またコメントさせていただきたいと思います。

委員、頑張ってください。
Posted by おけい at 2007年01月24日 04:40
はじめまして、泡瀬に住んでいるあわと申します。以前から事業について興味があり勉強しています。検討会議も傍聴させて頂いています。自身のスタンスとしては、環境保護の必要性を感じつつ、市の発展を図るためには開発もやむをえないと考えている「やや推進」って感じです。 検討会議で情報公開について議論されていましたが、この事業は以前から「市民に知らされてない」と指摘を受けています。しかし、ぼくが思うに市や県、国は今まで事業についてきちんと説明してきました。市の議員さんたちも各自治会での議会報告などで説明してきたと思います。要するに「情報が公開されてない」と言っている人たちや事業について知らない人たちは、知らされてないのではなく、単に「どうでもいい」というのが現実ではないでしょうか?この事業を含めてあらゆる事柄は、やはり興味のある人、携わる人によって議論され実行される。というのが自然の摂理だと思います。検討会議で情報の公開方法をいくら練っても、結局いずれは反対する人たちによって同じ状況になるんじゃないかと思います。ぼくは「中の町再開発」についてはあまり知らないのですが、それは「興味がない」から「知らない」のであって「知らされてない」わけではない事と同じように。
Posted by あわ at 2007年01月24日 10:22
はじめまして。
ひげぼうずです。
コメントありがとうございます。

おっしゃるとおりだと思います。
今までの経緯を調べていくと、市は市民との対話の機会を数多く用意しており、また資料なども公開しています。
これでみんなに知られていないと言うのは、市民の無関心が根源にあると思います。
恥ずかしながら、かく言う私もこの検討委員に選ばれるまで、この事業のことは良く知りませんでした。

私の周りでも、無関心・あきらめ(何を言ってもどうにもならない)というムードがあります。
どんなに公開の努力をしようとも、そういう人たちの目には入らないのかもしれません。

沖縄の場合、労働時間も長く、大変な仕事も多いですから生活のこと以外になかなか目が向きにくいのかもしれません。

でも、これだけ大きな事業が動こうとしているのに、沖縄の未来が少なからず変わろうとしているのに、『何の興味もない』というのは、とても悲しいです。

一人でも多くの人に、一緒に考えてもらいたいのです。
一緒に悩んでもらいたいのです。

そのために自分が何ができるかを、私はいま考えています。

あわさん。
これからも、事業について、この検討会議について関心を持っていていただけるとうれしいです。

これからもよろしくお願いします。
Posted by ひげぼうず at 2007年01月24日 23:03
情報の公開ってとても難しいなぁと感じます。
本当に、興味の無い人にとっては、どんなに会議を開いても、広報しようとも、興味が無いことに変わりは無いのだから・・・
でも、だからといって、広報を充実させようとする事を否定したくありません。この検討会議にて『広報のあり方』について論議するのは 必要ない気がしますが、会議以外で、広報を充実させて行ってくださればいいなぁと思います。基地問題のように毎日のように新聞に載れば、興味がなくとも、知っている状況にはなるだろうし・・・。
興味があるか、ないか、ではなく、情報として、どれだけの人の耳に入っているのか、それが大事ではないかと思います。
マスコミがもっと取り上げてくれるといいなぁと思います。
Posted by おけい at 2007年01月25日 01:59
こんにちわ。ぼくはただいまパソコンが故障していまして、携帯よりコメントしております。読みづらいかと思いますがよろしくお願いします。 ぼくとしては、広報には限界があるので、検討委員の皆さんには、この事業の問題である「市民負担」「将来への見通し(採算は取れるのか等)」を徹底的に議論して欲しいと思います。「環境保護」については国や県が各種委員会で検討してますよね?その辺はその道のプロフェッショナルの方々に任せるのがいいのかなぁと思います。「市民負担」については現段階でナシという話ですが、やはり長大な人工ビーチの維持管理費などは心配です。埋立自体では負担はないかと思いますが(石垣市のように) また、「将来への見通し」については、ほかの市町村の埋立地には結構企業の進出などもありますし、向こう三年間で県内に新たなホテルが27も建設される予定もあり、泡瀬に果たしてこれ以上ホテルを作る必要があるのか等の危惧もあります。本来ならば(埋立推進すると仮定して)すでに街づくりの議論の段階に入っていなければいけないんじゃないかと思います。 この事業については、確かにもっと多くの人が関心を持ち、考えていく必要がありますね。 ここからはぼくの独り言のようなものですが、実際には賛成反対の比率はどんなもんなんでしょうか?賛成している人の中には、付き合いやしがらみで推進している人もいるでしょう。反対している人の中には、事業についてや沖縄市の雇用問題について知らないけど、漠然と環境破壊は反対としている人もいるでしょう。適切な落とし所はないんでしょうかねぇ? それでは失礼します。
Posted by あわ at 2007年01月25日 11:56
おけいさん、 あわさん、コメントありがとうございます。


広報の問題はどうしても付きまといますが、やはり会議で議論するものではないですね。
それだと、どんどん焦点がずれていく気がします。
広報については、会議外で、各自ができることをやっていくのが良いと思います。

何の議論をしていくべきかは、私自身も非常に悩んでいます。
ほとんどの疑問点・問題点に付いては、おそらく既に何らかの議論や調査がされているはずですから、改めて議題として取り上げる必要があるかどうかも考えていかなければなりません。
このあたりは他の委員の方々と相談しながら、この会議を活かせるものを選択していきたいと思います。

賛成反対の件ですが、昨年6月に市役所ロビーで行われた写真展でのアンケートでは、
中止すべき86%、反対2.3%、住民投票すべき10%だったそうです。
このアンケートが市民の総意というのは乱暴ですが、事業を進めるにしても市民全体に理解されているというわけではないようですね。


今後ともご意見をよろしくお願いいたします。
Posted by ひげぼうず at 2007年01月25日 13:15
 
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